make の慣用句

make の慣用句
make believe; make do

松野町夫 (翻訳家)

make は古英語から使用されている基礎語で、日本語の「つくる」(作る、造る)に相当する。

make a box 箱を作る; make a dress ドレスを作る
make ramen ラーメンを作る; make coffee コーヒーを作る
make a poem 詩を作る; make a will 遺書を作る
make a film  映画を作る; make a TV program テレビ番組を作る
make a law 法律を作る; make a contract. 契約書を作る

Wine is made from grapes. ワインはブドウから造られる。
= The grapes are made into wine. ブドウからワインが造られる。

Sake is made from rice. 日本酒は米から造られる。
= Rice is made into sake. 米から日本酒が造られる。

What is butter made from? バターは何から造られるのか。
Milk is made into butter or cheese. 牛乳からバターやチーズが造られる。

バターとチーズの違い:
バターの主成分は脂肪(fat)。チーズの主成分は蛋白質(protein)。

make は「つくる」の意味の最も一般的な、形式ばらない語であり、口語体でも文語体でも頻繁に使用されている。ここでは、make の慣用句の中から、以下のふたつを取り上げる:

make believe 見せかける, ふりをする → make + believe
make do (不十分ながら)間に合わす → make + do

これらはいずれも、ふたつの動詞が結合してひとつの動詞として機能する。こういう例は英語では珍しい。一見すると、複合動詞のようにも見える。しかし英語の複合動詞はたいてい、後ろの動詞が変化する。たとえば、複合動詞のfreeze-dry(凍結乾燥させる)の場合、freeze-dry, freeze-dries; freeze-dried; freeze-drying のように後ろの動詞(dry)が変化する。
これに対して、make believe, make do は前の動詞(make)が変化するので、やはり複合動詞ではなく、make の慣用句と解釈するのが妥当なのかもしれない。

make believe = pretend

Let's make believe we are pirates. 海賊ごっこをしよう。
= Let's pretend we are pirates.
Let's make believe we're ninja. 忍者ごっこをしよう。
= Let's pretend we're ninja.

The boys made believe they were explorers.
少年たちは探検家ごっこをした。
The girl dressed in a sheet and made believe she was a ghost.
その少女はシーツを身にまとって幽霊のまねをした.
He isn't really angry, he's just making believe (that he is).
彼は本当は怒っていない。そのふりをしているだけだ。
She made believe she was a fashion model and swung her hips.
彼女はファッションモデルのふりをして腰を振って歩いた
You can't go on making believe that nothing is wrong.
こちらに非はないというふりをしても、それではやって行けないよ。
They want to make believe that everything is all right.
彼らは、すべて OK と見せかけたいのですよ。

make do = manage

We make do on a low salary. 少ない給料でなんとかやっています。
= We manage on a low salary.
We are making do on a small pension. わずかな年金でどうにか暮らしています。
= We are managing on a small pension.

We have to make do with what's available.
手に入るもので何とかしなければなりません。
We had to make do without a telephone for a while.
しばらくは電話なしで我慢しなければならなかった。
We were in a hurry so we had to make do with a quick snack.
私たちは急いでいたので、軽食で間に合わせなければならなかった。
There was nothing in the fridge, so I had to make do with instant noodles.
冷蔵庫に何もなかったのでインスタントヌードルで間に合わせなければならなかった。
If we don't have carrots for the soup, we'll just have to make do without them.
スープに入れるニンジンがないのなら、ニンジンなしで済ますしかないね。
During the war we had no butter or coffee, so we had to make do without (them).
戦争中バターもコーヒーもなかったので、(それら)なしで済まさなければならなかった。
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by LanguageSquare | 2017-09-18 10:22 | 動詞 | Comments(0)