make の慣用句
make believe; make do

松野町夫 (翻訳家)

make は古英語から使用されている基礎語で、日本語の「つくる」(作る、造る)に相当する。

make a box 箱を作る; make a dress ドレスを作る
make ramen ラーメンを作る; make coffee コーヒーを作る
make a poem 詩を作る; make a will 遺書を作る
make a film  映画を作る; make a TV program テレビ番組を作る
make a law 法律を作る; make a contract. 契約書を作る

Wine is made from grapes. ワインはブドウから造られる。
= The grapes are made into wine. ブドウからワインが造られる。

Sake is made from rice. 日本酒は米から造られる。
= Rice is made into sake. 米から日本酒が造られる。

What is butter made from? バターは何から造られるのか。
Milk is made into butter or cheese. 牛乳からバターやチーズが造られる。

バターとチーズの違い:
バターの主成分は脂肪(fat)。チーズの主成分は蛋白質(protein)。

make は「つくる」の意味の最も一般的な、形式ばらない語であり、口語体でも文語体でも頻繁に使用されている。ここでは、make の慣用句の中から、以下のふたつを取り上げる:

make believe 見せかける, ふりをする → make + believe
make do (不十分ながら)間に合わす → make + do

これらはいずれも、ふたつの動詞が結合してひとつの動詞として機能する。こういう例は英語では珍しい。一見すると、複合動詞のようにも見える。しかし英語の複合動詞はたいてい、後ろの動詞が変化する。たとえば、複合動詞のfreeze-dry(凍結乾燥させる)の場合、freeze-dry, freeze-dries; freeze-dried; freeze-drying のように後ろの動詞(dry)が変化する。
これに対して、make believe, make do は前の動詞(make)が変化するので、やはり複合動詞ではなく、make の慣用句と解釈するのが妥当なのかもしれない。

make believe = pretend

Let's make believe we are pirates. 海賊ごっこをしよう。
= Let's pretend we are pirates.
Let's make believe we're ninja. 忍者ごっこをしよう。
= Let's pretend we're ninja.

The boys made believe they were explorers.
少年たちは探検家ごっこをした。
The girl dressed in a sheet and made believe she was a ghost.
その少女はシーツを身にまとって幽霊のまねをした.
He isn't really angry, he's just making believe (that he is).
彼は本当は怒っていない。そのふりをしているだけだ。
She made believe she was a fashion model and swung her hips.
彼女はファッションモデルのふりをして腰を振って歩いた
You can't go on making believe that nothing is wrong.
こちらに非はないというふりをしても、それではやって行けないよ。
They want to make believe that everything is all right.
彼らは、すべて OK と見せかけたいのですよ。

make do = manage

We make do on a low salary. 少ない給料でなんとかやっています。
= We manage on a low salary.
We are making do on a small pension. わずかな年金でどうにか暮らしています。
= We are managing on a small pension.

We have to make do with what's available.
手に入るもので何とかしなければなりません。
We had to make do without a telephone for a while.
しばらくは電話なしで我慢しなければならなかった。
We were in a hurry so we had to make do with a quick snack.
私たちは急いでいたので、軽食で間に合わせなければならなかった。
There was nothing in the fridge, so I had to make do with instant noodles.
冷蔵庫に何もなかったのでインスタントヌードルで間に合わせなければならなかった。
If we don't have carrots for the soup, we'll just have to make do without them.
スープに入れるニンジンがないのなら、ニンジンなしで済ますしかないね。
During the war we had no butter or coffee, so we had to make do without (them).
戦争中バターもコーヒーもなかったので、(それら)なしで済まさなければならなかった。
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# by LanguageSquare | 2017-09-18 10:22 | 動詞 | Comments(0)
集合名詞(Collective Noun)
人の集合体は数えられるが、物の集合体は数えられない

松野町夫 (翻訳家)

集合名詞は人や物の集合体を表す。たとえば、family(家族)、team(チーム)、police(警察)、furniture(家具)、clothing(衣類)などが集合名詞である。家族は親と子供で構成されている。同様に、チームは個々のメンバーで、警察は警察官で、家具はテーブル、椅子などで、衣類はシャツ、ズボン、ブラウスなどで、それぞれ構成されている。

集合名詞は、その集合体の全体をひとつとみて単数扱いが原則だ。しかし人の集合体の場合、それを構成する個々の人を考えて複数扱いすることもある。とくにイギリスでは複数扱いすることが多い。

How is your family? ご家族の皆さんはご機嫌いかがですか。→ 単数扱い
How are your family? ご家族の皆さんはご機嫌いかがですか。→ 複数扱い

ただし物の集合体は不可算名詞として英米ともに単数扱い。

The furniture is beautifully finished. その家具は仕上げが美しい。
Our furniture is not luxurious, but comfortable. うちの家具は豪華ではないが、快適だ。

一般に、人の集合体は数えられるが、物の集合体は数えられない。
つまり集合名詞には、数えられる集合名詞と数えられない集合名詞の2種類がある。

集合名詞 [C]
数えられる集合名詞: family, team, police → 人の集合体は数えられる

集合名詞 [U]
数えられない集合名詞: furniture, clothing → 物の集合体は数えられない

集合名詞として、5つの単語を上記に示したが、当然のことながら集合名詞はこれよりはるかに多い。そこで、集合名詞を [C] と [U] に分けながら、もっと詳しく調べることにする。

集合名詞 [C]
数えられる集合名詞は、単数・複数両様の扱いができるもの(family タイプ)と、常に複数扱いするもの(police タイプ)に分類できる。

family タイプ → 単数・複数両様の扱いができる
family(家族) team(チーム) crowd(群衆) audience(聴衆) cabinet(閣僚) class(クラス)
club(クラブ) committee(委員会) company(会社) staff(職員) crew(乗組員)

family は単数・複数両様の扱いが可能なので、a family, two families, many families ... のように、a, 数詞, many などを付けることができる。

There are thirty families in this apartment building. このアパートには30世帯いる。
Our team was [were] winning beautifully. わがチームはみごとに勝ち進んでいた。
The team is [are] not playing very well this season. 今シーズン、チームの調子はあまりよくない。
The club has about 50 members. そのクラブには約50名の会員がいる。
A large audience attended the show. 多くの観客がそのショーを見に来た。
= The show attracted a large audience.
Audiences for her shows are declining. 彼女のショーの客は減少している。
The musical is playing to capacity audiences. そのミュージカルは引き続き満員の客を集めている。

police タイプ → 常に複数扱いとなる
police(警察) people(人々) cattle(牛) clergy(聖職者) poultry(家禽)

police は複数の警官を意味するので、2人の警官は two police だが、1人の警官は a policeman or a police officer という(a police はダメ)。

The police are in the house. 警察が家の中にいます。(The police is はダメ)
Several police are patrolling the neighborhood. 数人の警官が周辺をパトロールしている。
100 police are guarding the conference hall. 百人の警官がその会議場を警備している。
Police say they have arrested ten people. 警察は10名を逮捕したと言っている。

Many young people are out of work. 多くの若者が失業している。
At least ten people were killed in the accident. その事故で少なくとも10人が死んだ。
The cattle are grazing in the pasture. 牛が牧場で草を食べている。
The poultry we keep are ducks and chickens. うちで飼っている家禽はアヒルとニワトリです。
Poultry grow faster on a steady diet of antibiotics. 家禽に常に抗生物質を与えると早く育つ。

集合名詞 [U]
以下の単語はすべて、「物の集合体」を表しているので、数えられない名詞として単数扱いとなる。量を示すときは much,little で示し、数を示すときはa piece of, ...pieces of, an article of, ...articles of で示す。その用法は物質名詞(water, paper)と同じ。

baggage(手荷物) clothing(衣類) chinaware(陶磁器類) confectionery(菓子類) crockery(陶磁器類) cutlery(刃物類)drapery(反物類) earthenware(土器類) equipment(機器) footwear(履物類) furniture(家具) glassware(ガラス器具類) hardware(金物類) ironware(鉄器類) jewelry(宝石類) machinery(機械類) perfumery(香水類) porcelain(磁器類) pottery(陶器類) produce(農産物) stationery(文房具類) underwear(肌着類)

Her baggage was overweight. 彼女の手荷物は規定重量を超えていた。
How many pieces of baggage can I take on the airplane with me?
機内へは何個の手荷物を持ち込めますか。
two pieces of baggage 手荷物 2 個; a piece of furniture 家具一点
We don't have much furniture. 家具はあまりもっていない。
There is a lot of furniture in his room. 彼の部屋には家具が多い。

Confectionery is sweets and chocolates.  菓子類とは菓子やチョコレートのこと。
We're collecting clothing for the poor. 貧しい人々のために衣料を募っている。
All your trendy clothing will be out of style in a year or two.
あなたのトレンディーな衣類もすべて 1 年か 2 年もすればすたれるよ。
All the furniture was large and carved. 家具はすべて大きく、彫刻が施されていた。
This store has a large selection of footwear. この店は履物が豊富にそろっている。
A factory contains much machinery. 工場には機械がたくさんある。
She packed one change of underwear. 彼女は肌着の着替え一組を詰めた。
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# by LanguageSquare | 2017-08-05 10:03 | 名詞 | Comments(0)
単複同形(invariable)
単複同形は植物にもあるの?

松野町夫 (翻訳家)

英語の可算名詞には単数形と複数形がある。単数形の語尾に -s をつけると、たいてい複数形になる。たとえば、「ペン」や「本」の場合、pen(単数形)、pens(複数形); book(単数形)、books(複数形) というように。このように単数形に s (またはes) をつけた複数形を規則複数と呼ぶ。

しかし、可算名詞には単数と複数が同じ形のものもある。これを単複同形(invariable)という。単複同形は、群れをなして生活する生物(魚類・獣類・鳥類)に多い。たとえば、sheep(ヒツジ)、deer(シカ)、fish(魚)は単複同形である。

A sheep is a farm animal. ヒツジは家畜である。 → sheep(単数形)
He has six hundred sheep. 彼は600頭のヒツジを持っている。 → sheep(複数形)

A deer is a large wild animal. シカは大型の野生動物だ。→ deer(単数形)
The local people hunt deer. 地元の人々は鹿狩りをする。 → deer(複数形)

I found a small fish there. 私はそこに 1匹の小魚を見つけた。 → fish(単数形)
I caught two big fish yesterday. 昨日、私は大魚を 2匹釣った。 → fish(複数形)

sheep は常に単複同形で、複数形が sheeps になることはない。夜、眠れなくてヒツジを数えるときは、one sheep, two sheep (two sheeps はダメ) と数える。つまり、sheep は規則複数(s 複数形)を認めない。しかし、sheep 以外の生物、たとえば、以下の生物は単複同形だが、規則複数(s 複数形)も容認する。

fish(魚) catfish(ナマズ) carp(コイ) trout(マス)
cod(タラ) herring(ニシン) salmon(サケ)
bluefish(ブルーフィッシュ) shrimp(小エビ) mackerel(サバ) tuna(マグロ)
squid(体の細長いヤリイカなど) cuttlefish(甲イカ) jellyfish(クラゲ)
bison(バイソン) deer(シカ) reindeer(トナカイ) boar(イノシシ)
duck(カモ) grouse(ライチョウ) snipe(シギ) pheasant(キジ)

このように、単複同形は漁労・狩猟の対象となる生物(魚類・獣類・鳥類)に多い。一般に狩猟家は tiger,lion,elephant なども単複同形で扱う傾向があるという。この場合、狩猟家はこうした哺乳動物を個々の動物として見るのではなく、集合的に「種」として認識しているのかもしれない。

数詞は単複同形が多い。たとえば、hundred(百),thousand(千), million(百万), billion(10億), trillion(兆)が「数値」を示すときは単複同形となる。

one hundred = 100; two hundred = 200 (two hundreds はダメ)
Two hundred (people) are expected to attend. 200人が出席するはずです。
one thousand = 1,000; two thousand = 2,000 (two thousands はダメ)
There are about fourteen thousand airports all over the world.
世界には約14,000 の空港があります。

ただし、数詞が漠然と「多数」を意味するときは規則複数となる。
hundreds of people(数百人) thousands of people(数千人)
tens of thousands of people(数万人) millions of cars(数百万台の自動車)

同様に、数量の単位である dozen(ダース)も数値「12」を示すときは単複同形となり、漠然と「多数」を意味するときは規則複数(dozens)となる。

She bought two dozen eggs. 彼女は卵を 2 ダース買った。
She bought two dozen of the eggs. 彼女はその卵を 2 ダース買った。
I went there dozens of times. そこへは何十回も行った。 dozens of people(何十人)

ドル(dollar)やユーロ(euro)などの欧米の通貨単位は、one dollar, two dollars; one euro, two euros のように規則複数となるが、東アジアの通貨単位、yen(日本の円) yuan(中国の元) won(韓国・北朝鮮のウォン)は単複同形なので、one yen, two yen; one yuan, two yuan; one won, two won となる。

単複同形は、-s(e)で終わり発音上、規則複数と区別のつけにくい名詞に多い。たとえば、means(手段) series(シリーズ) species(種) corps(軍団) Japanese(日本人)Chinese(中国人)Taiwanese(台湾人)Vietnamese(ベトナム人)

語末がcraft(船舶)で終わる単語も単複同形だ。
craft(船舶) aircraft(飛行機) spacecraft(宇宙船) hovercraft(ホバークラフト)

単複同形は、群れをなして生活する生物(魚類・獣類・鳥類)に多い。
ところで、単複同形は植物にもあるのだろうか。ちょっと気になったので、草花や樹木、作物、穀物、野菜、フルーツ類などを手当たり次第、チェックしてみた。しかし残念ながら、植物の大半は可算名詞 [C] ではあるが、そのほとんどは規則複数で、単複同形の可算名詞を見つけることはできなかった。ただし、盆栽とフルーツを除く。bonsai(盆栽)は、日本語から借用された英語で複数形も bonsai.

bonsai [bɑnsái] : noun (pl. bonsai)
[C] a small tree that is grown in a pot and prevented from reaching its normal size.
[U] the Japanese art of growing bonsai.


b0129120_13591076.jpg

上記の盆栽の定義と図はOALD7英英辞典から引用した。

フルーツ(果物)はふつう不可算名詞(U)として単数形で集合的に用いる。しかし、フルーツの種類をいうときは、可算名詞(C)として単数形や複数形で用いることもできる。fruit の複数形は fruit or fruits。イギリス英語では果物の意味の fruit は単複同形。

Do you like fruit? フルーツは好きですか?
Apples and oranges are fruit. リンゴとオレンジは果物だ。(イギリス英語)
Apples and oranges are fruits. リンゴとオレンジは果物だ。(アメリカ英語)
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# by LanguageSquare | 2017-07-20 13:59 | 名詞 | Comments(0)
複合形容詞(compound adjective)
英語は複数の語をハイフンでつないで長い形容詞を作る

松野町夫 (翻訳家)

日本語では、形容詞は「深い・暑い・苦しい」などのように、すべて「い」で終わる。複数の語からなる長い形容詞(=複合形容詞)も、最後に来るのは常に形容詞なので、すべて「い」で終わる。

名詞+形容詞: 用心+深い → 用心深い
動詞+形容詞: 蒸す+暑い → 蒸し暑い
形容詞+形容詞: 重い+苦しい → 重苦しい
形容詞+名詞+形容詞: 薄い+気味+悪い → 薄気味悪い

英語では、複数の語をハイフンでつないで複合形容詞を作る。さまざまな語の組み合わせが考えられるが、基軸となるのは、英語でもやはり形容詞である。過去分詞(動詞+ed)や現在分詞(動詞+ing)は動詞から派生したものだが、形容詞の働きをするので形容詞とみてさしつかえない。

(単純)形容詞 = beautiful (美しい)
a beautiful woman(美しい女性)→ 限定用法(名詞に直接つけて用いる)
She is beautiful.(彼女は美しい。) → 叙述用法(動詞の補語として用いる)

複合形容詞 = once-beautiful (かつて美しかった)
a once-beautiful woman(かつて美しかった女性) → 限定用法
She was once beautiful.(彼女はかつて美人でした。) → 叙述用法

英語の形容詞には限定用法と叙述用法という 2 用法があるが、ここではハイフンを必要とする限定用法の複合形容詞に焦点を合わせ、その構成を品詞別に分類して以下に列挙する。

名詞+形容詞
a duty-free shop 免税店; sugar-free gum (= sugarless gum)  シュガーレスガム
a barrier-free entrance バリアフリーの入口; additive-free foods 無添加食品
an accident-prone area 事故の起きやすいエリア
an avalanche-prone slope 雪崩の起きやすい斜面

名詞+過去分詞(動詞+ed)
a gold-plated necklace 金めっきのネックレス; a silver-plated candlestick 銀めっきの燭台
solder-mounted はんだ付けされた; truck-mounted drill rig トラック搭載掘削装置
government-approved markets 政府認定の市場
custom-made shoes 注文靴; a custom-built kitchen 特注のキッチン
CAD (computer-aided design) キャド(コンピューターを使った設計)
a self-contained community (診療所・食堂・各種商店などが)すべて完備した共同体

名詞+現在分詞(動詞+ing)
LED (light-emitting diode) 発光ダイオード; an award-winning singer 受賞歌手
a self-standing structure 自立構造物; a time-consuming process 時間のかかるプロセス
water-containing plastic 含水プラスチック; an energy-consuming device エネルギー消費機器

名詞+and/or+名詞
the company's bread-and-butter products その会社の主力製品
an all-or-nothing bet いちかばちかの賭け; a life-and-death struggle 生死をかけた戦い
Avoid taking an all-or-nothing position. 妥協を許さない態度をとるのは避けなさい。

形容詞+and+形容詞
black-and-white television 白黒テレビ
The black-and-blue mark was clearly a bruise. その青黒い跡は明らかに痣であった。

形容詞+名詞
a first-class hotel (= a high-class hotel) 高級ホテル
low-level radioactive waste 低レベル放射性廃棄物
real-time control リアルタイム制御; a long-life battery 長寿命バッテリー
long-life milk ロングライフミルク(LL牛乳、常温でも1~2カ月保存可能)
an open-book examination 参考書・辞書類の持込みが自由な試験
open-book management オープンブック経営 
自社のあらゆる会計帳簿や経営指標をすべての従業員に開示し、経営の透明性を高めることによって、従業員の自律性や組織のモラルを最大限に高めようとする経営

形容詞+名詞ed
a good-hearted man心根の優しい男; a left-handed pitcher 左腕投手、サウスポー
a single-handed victory 1人で勝ち取った勝利; single-handed sailing 単独航海
empty-headed people 頭のからっぽな連中; quick-eared 早耳の; quick-eyed 目ざとい

形容詞+現在分詞(動詞+ing)
a good-looking woman 美人; a best-selling author ベストセラー作家
foul-smelling bugs 嫌なにおいのする虫; free-floating voters 無党派層の有権者
quick-freezing 急速冷凍した; a long-standing feud 積年の確執
a close-fitting dress 体にぴったり合ったドレス; loose-fitting clothes ゆったりとした服
a forward-looking vision 将来を見据えたビジョン; a slow-moving car のろのろ進む自動車

副詞+形容詞
a once-famous doctor かつて有名だった医者; a once-successful actor 往年の名優
a once-powerful man かつて権勢を振るった男; once-empty streets 以前は閑散とした通り
The once-elegant city was now a war zone. かつては優雅な都市が今や戦場と化した。

副詞+過去分詞
a well-known actor 名優; a well-known painting 名画; a well-known fact 周知の事実
a long-lived culture 長く続いた文化; a short-lived insect 短命の昆虫
a long-lived battery 長寿命バッテリー; long-lived waste 長寿命廃棄物

動詞+動詞
make-believe 見せかけの; a make-believe friend 架空の友だち
a make-believe world 虚構の世界; a make-believe sleep たぬき寝入り

句型
under-the-counter 不法な; an under-the-counter allowance ヤミ手当
under-the-counter payments (脱税目的などのための)内密の支払い
over-the-counter stocks 店頭売買の株券; the over-the-counter market 直接売買株式市場
over-the-counter drugs 市販薬(医師の処方箋なしで買える薬品。 略:OTC)
a behind-the-scenes investigation 内密の調査; a behind-the-scenes story 舞台裏の話
a middle-of-the-road candidate 中道派の候補者; middle-of-the-road politics 中道政治
an up-to-date style 最新のスタイル; an up-to-date dictionary  最新の(知識を盛った)辞書
a tongue-in-cheek cartoon ふざけた漫画; a tongue-in-cheek comment ふざけたコメント

文章型
a study-hard-son mother 教育ママ
She gave her son the I-am-very-disappointed-you-can-do-better-than-this speech. 彼女は息子に、お決まりの「ママ、がっかりだわ。頑張れば、もっといい成績がとれるのに」と話した。
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# by LanguageSquare | 2017-06-24 11:22 | 形容詞 | Comments(0)
日本語と英語の修飾語を比較する
主要語、前置修飾語、後置修飾語、複合修飾語

松野町夫 (翻訳家)

修飾語とは、他の語を修飾(説明)するために付け加える語をいう。たとえば、「赤い花」の場合、「赤い」が修飾語で、「花」にかかる。「ゆっくり歩く」の場合、「ゆっくり」が修飾語で、「歩く」にかかる。「花」や「歩く」は修飾されている語なので被修飾語と呼ぶ。品詞的には、「花」は名詞、「歩く」は動詞である。日本語では、体言(名詞)を修飾するものを連体修飾語と呼び、用言(動詞や形容詞)を修飾するものを連用修飾語と呼ぶ。

連体修飾語: 赤い花、遠い国、静かな街、この本、私の親友 (アンダーラインが修飾語)
連体修飾語になれるのは、形容詞(赤い・遠い)と、形容詞相当語、たとえば、形容動詞(静かな)、連体詞(この)、名詞(私)+格助詞(の)など。ちなみに、上記の修飾語を英訳すると、red, far, quiet, this, my となり、英語でも形容詞か形容詞相当語である。英語ではこれらを形容詞的修飾語と呼ぶ。

連用修飾語: ゆっくり歩く、かなり遠い、とても静かだ 美しく咲く
連用修飾語になれるのは、副詞(ゆっくり・かなり・とても)や形容詞の連用形(美しく)である。ちなみに、上記の修飾語を英訳すると、slowly, quite, very, beautifully となり、いずれも副詞である。英語ではこれらを副詞的修飾語と呼ぶ。

修飾語は、おそらく世界のどの言語にも存在する普遍的な概念であろう。しかし概念は同じでも、その文法、つまり見方・配置・語順などは当然のことながら言語により異なる。ここでは日本語と英語の修飾語を比較し、類似点や相違点を検討する。

英語では修飾語は modifier [mɑ́dǝfàiǝr] モディファイアという。
modifier: noun [countable] → LAAD2英英辞典から引用
a word or group of words that give additional information about another word. Modifiers can be adjectives (such as "fierce" in "the fierce dog"), adverbs (such as "loudly" in "the dog barked loudly"), or phrases (such as "with a short tail" in "the dog with a short tail").

【筆者訳】修飾語とは、ある単語に情報を追加する語のこと。修飾語になれるのは、形容詞、たとえば「どうもうなその犬」の「どうもうな(fierce)」とか、あるいは副詞、たとえば「その犬はけたたましく吠えた」の「けたたましく(loudly)」とか、または句、たとえば「尻尾の短いその犬」の「尻尾の短い(with a short tail)」とかである。

英英辞典の定義から、修飾語の概念は日英とも同じであることがわかる。英文法では一般に、名詞を修飾するものを形容詞的修飾語と呼び、動詞・形容詞・副詞を修飾するものを副詞的修飾語と呼ぶ。

形容詞的修飾語: a pen, the pen, a stone house, a nice house, a dog with a short tail
形容詞的修飾語になれるのは形容詞(nice)と、形容詞相当語、たとえば、冠詞(a, the)、名詞(stone)、形容詞句(with a short tail)、形容詞節などである。形容詞的修飾語は連体修飾語に相当する。形容詞的修飾語=連体修飾語。

副詞的修飾語: walk slowly, work hard, it looks like an orange, even more, very hard
副詞的修飾語になれるのは副詞(slowly, hard, even, very)と、副詞相当語、たとえば副詞句(like an orange)、副詞節などである。副詞的修飾語は連用修飾語に相当する。

このように、修飾語の概念や種類については日本語と英語に大差はない。しかし、句の見方や、修飾語の配置・語順については、日英ではかなり異なる。

句の見方
句について、日本人が「修飾語」と「被修飾語」の組み合わせと見るのに対して、英米人は「修飾語」と「主要語」の組み合わせと見る。たとえば、「赤い花」(red flowers)の場合、

日本語 → 「赤い」が修飾語で、「花」は被修飾語。
英語 → ”red” が修飾語で、”flowers” は主要語(head)。

主要語(head)とは何か
英語では被修飾語を主要語(ヘッド)と呼ぶ。head は頭(あたま)を意味するが、頭(かしら)や主導者、主要語の意味もある。「被修飾語」という呼び名は客観的だがどこか弱弱しい感じがあるのに対して、「ヘッド」は単語間の主従関係を明確に示し、いかにも力強い。「赤い花」の場合、文法的には「赤い」より「花」の方がエライのだ。

head:  → OALD7英英辞典から引用
the central part of a phrase, which has the same grammatical function as the whole phrase. In the phrase ‘the tall man in a suit’, man is the head.

【筆者訳】 主要語(head)とは句の中心を成す語で、その句全体の文法的機能を左右する。たとえば、「スーツを着た背の高いその男性」という句では、「男性」が主要語である。

修飾語の配置
修飾語の配置について、日本語ではすべての修飾語が常に被修飾語の前に置かれるのに対して、英語では、修飾語は主要語の前後に置くことができる。言い換えると、日本語の修飾語は前置修飾語の一種類しかない、一種類しかないので、わざわざ「前置」という語を付ける必要もない。これに対して、英語の修飾語は前置修飾語(premodifier)と後置修飾語(postmodifier)の二種類がある。

日本語では、修飾語はすべて被修飾語の前に置く
連体修飾語: 赤い花、遠い国、静かな街、この本、私の親友
連用修飾語: ゆっくり歩く、かなり遠い、とても静かだ 美しく咲く

英語では、修飾語は主要語の前に置くものと後に置くものの二種類がある
形容詞的修飾語: a pen, the pen, a stone house, a nice house, a dog with a short tail
*この例では、前置修飾語(a, stone, nice)、後置修飾語(with a short tail) となる。
副詞的修飾語: walk slowly, work hard, it looks like an orange, even more, very hard
*この例では、前置修飾語(even, very)、後置修飾語(slowly, like an orange) となる。

複合修飾語の語順
「スーツを着た背の高いその男性」という句には、「スーツを着た」「背の高い」「その」など、修飾語が複数ある。こうした複合修飾語に、少し強引だが、「風貌が高倉健にそっくりな」という長い修飾語と、「堂々たる」という短い修飾語を新たに追加すると、全体の語順はどうなるのだろうか。

日本語では複合修飾語の語順は、「長さの順」「句を先に」並べるのが原則。「風貌が高倉健にそっくりな」が一番長い修飾語なので先頭に、「その」が一番短い修飾語なので後尾に来る。したがって全体の語順は、「風貌が高倉健にそっくりな」「スーツを着た」「背の高い」「堂々たる」「その」 男性、となる。

「風貌が高倉健にそっくりなスーツを着た背の高い堂々たるその男性」
The dignified tall man in a suit who looks like Ken Takakura

英語では修飾語の語順は、冠詞+意見形容詞+事実形容詞がふつうの語順だ。英語には事実形容詞 (fact adjective) と意見形容詞 (opinion adjective) があり、新しい・大きい・丸い・木製の (new/large/round/wooden)は事実形容詞で、よい・美しい・おいしい・興味深い (nice/beautiful/tasty/interesting) は人の考えを述べた意見形容詞。通常、意見形容詞が先にくる。

前置修飾語: “The”( 冠詞), “dignified”(「堂々たる」、意見形容詞), “tall”(事実形容詞)
後置修飾語: ”in a suit”, “who looks like Ken Takakura”
ちなみに、in a suit は形容詞句、who looks like Ken Takakura は関係代名詞が導く形容詞節。
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昭和の日あれこれ
昭和は日本の歴代元号の中で最も長い

松野町夫 (翻訳家)

4月29日は祝日「昭和の日」である。少し前までは「みどりの日」と呼ばれていたが、その後「昭和の日」に改名され、「みどりの日」は5月4日に移された。4月29日はもともと、昭和天皇の誕生日だったので、昭和時代には「天皇誕生日」と呼ばれていた。

4月29日の祝日は時代に応じて、「天皇誕生日」(1926~1989)、「みどりの日」(1989~2006)、「昭和の日」(2007~現在)と改名されてきている。

天皇誕生日 → the Emperor's Birthday
みどりの日 → Greenery Day
昭和の日 → Day of Showa

昭和時代 → the Showa period

昭和天皇 → the Emperor Showa, or Emperor Hirohito
英米では Hirohito (裕仁)のほうが通じやすい。
Hirohito: (1901–1989) the emperor of Japan from 1926 to 1989 (LAAD2英英辞典)

昭和は、昭和元年(1926年)12月25日から昭和64年(1989年)1月7日まで、約62年と2週間の期間、継続した。これは日本の歴代元号の中で最も長い。

江戸時代以前、元号は疫病や天変により数年で改元されることが多かったが、明治以降、元号は皇位の継承があった場合に限り改める(一世一元の制)となったため、明治以降の元号は必然的に長く続くことになる。たとえば、江戸末期から現代までの元号を見ても、文久(4年)、元治(2年)、慶応(4年)、明治(45年)、大正(15年)、昭和(64年)、平成(29年+α)というように、明治以降の元号の方があきらかに長い。

昭和時代の期間を日数で正確に表示すると、22,659日となる。
一般に期間(日数)は、エクセルのDATEDIF関数で求めることができる。
この関数は通常の関数一覧には表示されていないが、その書式は以下の通り:

=DATEDIF("開始日","終了日","D")
=DATEDIF("1926/12/25","1989/1/7","D")
=22659
この数値は 22,659 days を示す。

ウィキペディアのによると、「昭和」という語は漢学者・吉田増蔵が四書五経の一つ書経尭典の「百姓昭明、協和萬邦」から考案したもので、国民の平和と世界各国の共存繁栄を意味するという。

しかしその願いとは裏腹に、昭和時代、とくに昭和初期20年間のうち、1931年(昭和6)から1945年(昭和20)にいたる約15年間、日本は一連の戦争に明け暮れた。満州事変(1931-1937)、日中戦争(1937-1945)、太平洋戦争(1941-1945)。満州事変と日中戦争は日本の中国に対する侵略戦争であったが、太平洋戦争はアメリカ・イギリスを中心とする連合国と日本との戦争で、アジア・太平洋を中心に展開された。

1941年 12月8日,日本海軍はハワイのアメリカ海軍基地に奇襲攻撃をかけ,それを機に太平洋戦争は始まった。(中略)。日本軍は真珠湾攻撃と同時に香港,マレーシア,フィリピン,グアム島,ウェーク島などでも軍事行動を開始し,開戦を予期していなかったアメリカやイギリス軍に多大な損害を与えた。 1942年2月にはイギリスのアジア最大の基地シンガポールを占領し,イギリス軍の 13万 8000人の将兵を捕虜にした。3月にはオランダ領東インド諸島を制圧し,さらにビルマに侵攻してラングーンも日本軍の支配するところとなった。5月までにニューギニアまで制圧地域とし,東南アジアに広大な勢力圏を築き上げることになった。(ブリタニカ国際大百科事典 小項目版 2011「太平洋戦争」から抜粋)

日本は戦争初期こそ優勢であったが、その後、軍事力、物量に勝る連合国によって次第に劣勢に追い込まれ、1945年8月6日に広島に、9日に長崎に相次いで原爆を投下され、国の存続すら危ぶまれる状態に陥った。1945年8月14日、日本はポツダム宣言の受諾を連合国に伝えた。9月2日、東京湾に停泊するミズーリ号上で降伏文書への調印が行なわれ、こうして3年9ヵ月におよぶ太平洋戦争は、連合国の勝利、日本の無条件降伏で終わった。

太平洋戦争の終結を境に日本は劇的に変わった。日本はGHQの占領下におかれ、価値観が180度転回した。天皇制や軍国主義は否定され、民主主義の平和国家が目標となった。明治憲法に代わって平和憲法が制定され、主権は天皇から国民に移った。日本人の多くが戦後の自由・平等・民主主義を歓迎した。太平洋戦争はこうしてみると、天皇制ファシズムとデモクラシーの戦いだったことがわかる。

1945年(昭和20年)8月15日は、無条件降伏した屈辱の日ではなく、民主主義の平和国家を目指す現代日本の記念すべき旅立ちの日であった。日本史を時代区分すれば、明治維新から終戦までが近代日本で、これ以降を現代日本とすべきだと私は思う。戦後生まれの私は戦争を知らない。「昭和」という語をきくと、懐かしい、レトロな気持ちになり、多感な青春時代を思い出す。西岸良平の『三丁目の夕日』に出てきそうな人情味あふれた東京の下町が浮上する。

年号は元号ではなく西暦が望ましい、少なくとも、公文書は西暦に統一した方がよいと主張する私が、「昭和の日」をありがたがるのも少し変な話だが、象徴天皇制に異論があるわけではない。

テレビのワイドショーはこのところ連日「北朝鮮危機」を報道している。たしかに、極東の和平が一変する可能性は常にある。民主主義の平和国家・日本を維持するには、やはり、護憲・軍縮・共生の理念をもって行動する以外に方法はないと思う。
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fact と truth
事実と真実のちがい

松野町夫 (翻訳家)

fact(事実)と truth(真実)は似たような意味をもつが、まったく同じというわけではない。
日本語の事実と真実はどちらも「本当のこと」を表すが、「事実」は実際にあった本当のことを意味するのに対して、「真実」は現実には起きていなくても嘘偽りのない本当のことや、理論的・観念的に正しいこと(=真理)をも意味する。この意味で、「事実」は客観的だが、「真実」は判断を含むので主観的で人により異なる。

英語の fact と truth も似たような意味をもつがまったく同じというわけではない。fact は something that has really happened(現実に起きたこと)、truth は something that is true(本当のこと)を意味する。英語の場合、名詞には常に、数えられるか、数えられないかという問題がつきまとう。これは私たちが最も苦手とする難問だ。おおざっぱに言うと、fact は可算名詞 [C]で、truth は不可算名詞 [U] と考えてよい。普通の和英辞典には、「本当のこと」= the truth; a fact と記載されている。truth(真実)に定冠詞 the が付くのは、truth は全体をひとかたまり(=数えられない名詞)と見ていること、また、fact(事実)に不定冠詞 a が付くのは、fact はひとつ、ふたつ、みっつと数えられる名詞であることを示している。

ただし正確に言うと、fact [C, U] も truth [U, C] もいずれも可算・不可算両用の「二元性名詞」である。つまり、fact は本来 可算名詞 [C] だが、意味により、文脈により、あるいは慣用句として不可算 [U] となる場合がある。同様に、truth(真実)は本来 不可算名詞 [U] だが、可算 [C] となる場合がある。詳しくは以下の例文を参照してください。

fact [C, U] [fǽkt] ファクト(事実)

[C] something that has really happened 事実
I want hard facts.
確かな事実が知りたい。
I know this for a fact.
このことを事実として知っている。
Is that a fact?
(相手の言ったことに驚いて)本当なのか?
Is it a fact that you won first prize? 
あなたが一等賞をとったというのは事実ですか?
My failure is due to the fact that I was lazy.
私が失敗したのは怠けたせいです。
The book is full of interesting facts about plants.
その本は植物について興味深い事実が満載されている。
It is a scientific fact that the earth revolves around the sun.
地球が太陽の周囲を回るというのは科学的事実である。
The police were interested in finding out the facts of the accident.
警察はその事故の事実の発見(=事故原因の究明)に関心をいだいていた。

[U] something real, not fiction 事実
Fact is stranger than fiction.
事実は小説よりも奇なり。
The novel is based on fact.
その小説は事実に基づいている。
It’s important to distinguish fact from fiction.
事実とフィクションを区別することは重要だ。

in fact 実際に; それどころか
as a matter of fact 実際のところ

truth [U, C] [trúːθ] ツルース(真実)

[U] the actual facts about something 真実(しばしば the truth)
Truth will out.
真実は必ず明らかになる。
Truth will always prevail over lies.
真実は常に嘘にまさる。
Please tell me the truth.
本当のことを話してください。
She taught her children to tell the truth.
彼女は子供たちに真実を話すことを教えた。

[U] the state of being true 真実性
I doubt the truth of it.
それが本当かどうか疑わしい。
There is no truth in the rumors.
うわさに真実はない。

[C] an important fact or idea that is accepted as being true 真理・原理
An Inconvenient Truth
『不都合な真実』 2006年のアメリカ映画
Einstein discovered an important truth.
アインシュタインは重要な原理を発見した。
The experience taught me a few basic truths about human nature.
それを経験したことで、私は人間性の根本的真理をいくつか学んだ。

fact とtruth は類義語である。以下のウェブサイトは英単語の類義語のちがいに焦点をしぼり、それだけを専門にを解説しているので、興味のある方は参照してください。

DiffereceBetween.net
http://www.differencebetween.net/category/language/

fact とtruthについて、このサイトの説明を一部抜粋し、筆者の抄訳を付けて紹介する。

Difference Between Fact and Truth fact とtruth のちがい
http://www.differencebetween.net/miscellaneous/difference-between-fact-and-truth/

1. Facts are more objective when compared to the more subjective truths.
(fact は客観的、truth は主観的)
2. Facts are more permanent when compared to the more temporary truths.
 (fact は永続的、truth は一時的)
3. Facts exist in reality, whereas truths are usually the things that one believes to be true, or the things that are true in the current situation.
 (fact は実在することだが、truth は本当と信じられていることや、現状において本当のこと)
4. Facts can also answer the ‘where,’ ‘when’ and ‘how’ questions, whereas truths answer the ‘why’ question.
 (fact は「いつ」「どこで」「どのようにして」の質問に回答できるが、truth は「なぜ」に答える)

この説明でひとつだけ納得できないことがある。それは「fact は永続的、truth は一時的」という点である。私のなかでは、「fact は実在的なものであり、個体的・経験的なもの、たとえば、若気の過ちなどをも含むのでまさに一時的なものであり、truth は本当のこと、永遠の真理などを意味するので永続的なもの」と感じている。

事実と真実のちがいについて、皆さんはどのようにお考えでしょうか。
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# by LanguageSquare | 2017-03-20 14:30 | 名詞 | Comments(0)
知覚動詞の構文
知覚動詞+目的語+補語(do/doing)、that節、 wh節

松野町夫 (翻訳家)

知覚動詞は「意志」の有無を基準にして、次のように状態動詞 [S] と動作動詞 [D] に分類できる。

■状態動詞 (stative verbs) → 通例進行形にしない
see, hear, smell, feel, notice (非意志的行為=偶然にまたは自然に知覚する)
■動作動詞 (dynamic verbs) → 進行形にできる
look at, watch,listen to (意志にもとづく動作=注意して見たり聞いたりする))

知覚は本来、感覚器官を通して対象を把握することなので、知覚動詞には視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の五感動詞(see, hear, feel, taste, smell)をすべて含めてもよさそうなものだが、英文法ではふつう taste を知覚動詞に含めない。理由は以下の構文(SVOC)をとらないから。ただし smell は、原形不定詞を補語にとることはないが、現在分詞(doing)はとれるのでここでは知覚動詞として扱う。

1. 主語+知覚動詞+目的語+補語(原形不定詞)
「彼がバスに乗った」 + 「私はこれを見た」 = 「私は彼がバスに乗るのを見た」
He got on a bus. + I saw this. = I saw him get on a bus.
I (S), saw (V), him (O), get on a bus (C)

2. 主語+知覚動詞+目的語+補語(現在分詞)
「彼がバスを待っていた」 + 「私はこれを見た」 = 「私は彼がバスを待っているのを見た」
He was waiting for a bus. + I saw this. = I saw him waiting for a bus.
I (S), saw (V), him (O), waiting for a bus (C)

知覚動詞+目的語+原形不定詞(do)
補語が原形不定詞(do)の場合は、動作を始めから終わりまで見るという含みがある。したがって、補語は瞬時に完結する動作、たとえば、「乗る」「置く」「入る」「爆発する」「ウインクする」「ジャンプする」など、いわゆる瞬間動詞(get on, put, enter, explode, wink, jump)になる場合が多い。ちなみに、末尾の [S] は知覚動詞が状態動詞であることを表し、また [D] は動作動詞であることを表す。

I saw you put the key in your pocket. あなたが鍵をポケットに入れるのを(偶然に)見た。[S]
I saw him enter the building. 私は彼がその建物に入るのを見た。[S]
He was seen to enter the building about the time the crime was committed.
彼は犯行時刻の頃にその建物に入るのを目撃されていた。[S] *受身は to 不定詞となる。
We heard the bomb explode. 私たちは爆弾が爆発するのを聞いた。[S]
Did you feel the house shake? 家が揺れるのを感じましたか。[S]
I noticed John wink at Mary. ジョンがメリーにウインクするのに気づいた。[S]

Look at the dolphin jump. イルカがジャンプするのを(注意して)ごらん。[D]
She watched the children play. 彼女は子供たちが遊ぶのをじっと見ていた。[D]
I watched a man run across the yard and climb through an open window into the house.
男が庭を走って横切り、開いた窓をよじ登り、家の中に入っていくのを私は見た。[D]
She liked to listen to children talk. 彼女は子供たちが話すのを聞くのが好きだった。[D]

知覚動詞+目的語+現在分詞(doing)
補語が現在分詞の場合は、動作の途中の一部を示す。したがって、補語はある程度時間のかかる動作、たとえば、「待つ」「ジョギングする」「食べる」「踊る」など、いわゆる継続動詞(wait, jog, eat, dance)になる場合が多い。

We saw Nancy jogging. 私たちはナンシーがジョギングしているのを(偶然に)見た。[S]
I saw you eating in a restaurant. ぼくは君がレストランで食事しているのを見た。[S]
I saw her dancing with John. 私は彼女がジョンと踊っているのを見た。[S]
She was seen running away from the scene of the crime.
彼女は犯行現場から走り去るところを目撃されていた。[S]
We heard Tom playing his guitar. 私たちはトムがギターを弾いているのを偶然耳にした。[S]
I can feel something crawling up my leg. 何かが脚をはい上がっているのがわかる。[S]
I smell something burning. 何か焦げくさいにおいがする。[S]
I noticed him stealing money. 彼がお金を盗んでいるのに気づいた。[S]

He looked at the rain coming down. 彼は雨が降ってくるのを(注意して)眺めた。[D]
She watched the kids playing in the yard. 彼女は子供たちが庭で遊ぶのをじっと見ていた。[D]
I listened to the children talking. 私は子供たちが話すのをじっと聞いた。[D]

上記の2つの構文(SVOC)があまりにも有名なために、知覚動詞はこれ以外の構文、たとえば、that 節や wh節はとれないと勘違いしている人もいる。しかし、もちろんそんなことはない。

知覚動詞+that 節
知覚動詞の構文(SVOC)が対象との直接的接触による直観知、つまり実際に知覚したことを表すのに対して、知覚動詞+that 節は直観知ばかりでなく、知的な思考や推理・判断も表すことができる。とくに see, feel, smell, notice はこの傾向がある。ただし聴覚の hear, listen を除く。 hear+that 節は、話し手自身の判断でなく、人から聞いたことを述べるのに使用し、listen は that 節をとらない。

I saw Linda crying. → 構文(SVOC) = 直観知
リンダが泣いているのを(実際に)見た。
I could see (that) Linda had been crying. → that 節 = 推理・判断
リンダが泣いていたことがわかった。

I could see (that) she was tired. 彼女が疲れていることがわかった。[S]
I hear (that) he has been ill since last month. 彼は先月から病気だそうです。[S]
I was surprised to hear (that) he was married. 彼が結婚していると聞いて私は驚いた。[S]
I feel that some disaster is impending. 何か災難が迫っているような予感がする。[S]
I don't feel that it's a very good plan. それがあまりよい計画とは思わない。[S]
I can smell that this meat is rotten. この肉が腐っているのがにおいでわかる。[S]
I could smell that something was wrong. どこかおかしい気がした。[S]
I noticed that the door was open. ドアが開いているのに気づいた。[S]
I noticed that someone was following me. だれかが私を尾行していることに気がついた。[S]

Look that you don't spill coffee. コーヒーをこぼさないように注意しなさい。[D]
Watch (that) you don't slip. すべらないように注意しなさい。[D]
Watch you don’t get your bag stolen. バッグが盗まれないように注意しなさい。[D]

知覚動詞+wh 節
知覚動詞がwh 節を伴うとき、主節は否定文または疑問文の場合が多い。

I didn't see what happened. 何が起きたのかわからなかった。[S]
Did you see what happened? 何が起きたのか見ましたか。[S]
Did you see who started the confusion? その騒ぎはだれが始めたか見ましたか。[S]
Have you heard when they're coming back? 彼らがいつ戻ってくるか聞いていますか。[S]
We’d better hear what they have to say. 彼らの言い分を聞いたほうがよい。[S]
I can smell when it's going to rain. いつ雨が降りだすかにおいでわかります。[S]
Feel whether it is hot. それが熱いかどうかさわってみてごらん。[S]
I didn’t notice how glad she was. 彼女がどんなに喜んでいるのか気がつかなかった。[S]
I didn't notice whether she was there or not. 彼女がそこにいたかどうか気がつかなかった。[S]
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# by LanguageSquare | 2017-02-08 13:55 | 動詞 | Comments(0)
知覚動詞 その 2
知覚動詞は実際に「できた」ことを could で表現できる

松野町夫 (翻訳家)

知覚動詞は助動詞の canと相性がいい。感覚動詞(see, hear, feel, smell, taste)は特にそうだ。感覚動詞には can や could が頻繁に使われる。たとえば、

You can see Mt. Fuji from here. ここから富士山が見えます。
I could see Mt. Fuji from here yesterday. 昨日はここから富士山が見えました。
I could see she was upset. 彼女が狼狽しているのがわかった。

Can you hear me? No, I can't hear you. (電話で)聞こえますか? いいえ、聞こえません。
He could hear a dog barking. 犬がほえているのが聞こえた。
No one could hear what she said. 彼女が言ったことは誰にも聞こえなかった。

I can feel a stone in my shoe. 靴の中に石が入っているようだ。
She could not feel her legs. 彼女は両脚の感覚がなくなっていた。
He could feel her watching him. 彼は彼女が自分を見ているのを感じた。

You can smell cheese. チーズのにおいがするでしょう。
I can't smell anything. 何もにおわないよ。
I could smell alcohol on his breath. 彼の息はアルコールのにおいがした。

You can taste the garlic in this stew. このシチューはニンニクの味がします。
I can't taste anything with this cold. この風邪で、何の味もわかりません。
You could taste the fear in the room. あなたはその部屋で恐怖を味わった。

上記の例文で注目してほしいのは could(できた)である。とくに肯定文の could に注目してほしい。知覚動詞は、過去のある特定のときに実際に「できた」ことを could で表現できる。たとえば、
I could see Mt. Fuji from here yesterday. 昨日はここから富士山を見ることができた。
= I was able to see Mt. Fuji from here yesterday.

can と be able to
can や be able to は能力や可能性を表す。両者とも「できる」(~することができる)という意味。

彼女はフランス語を話すことができる(話せる)。
She can speak French.
= She is able to speak French.

しかし厳密に言うと、can と be able to は全く同じ意味ではない。一般に can は身に備わった能力を表し、be able to は一時的な能力を表す。感覚は身に備わった能力なので感覚動詞と can はとくに相性がいい。また、能力や可能性があるからといって、それを実行するとはかぎらない。 be able to はあることが実際にできるかできないかを問題にするが、can は気持ちのうえでできるかどうかを問題にする。いずれにしろ、現在形の can や be able to は日本語の「できる」と意味も用法もほぼ同じなので間違える人はまずいない。「できる」= can = be able to

しかし過去形のcould は、日本語の「できた」(~することができた)と意味も用法もかなり異なるので注意が必要だ。能力や可能性があったからといって、それを実行したとはかぎらない。日本語の「できた」は、能力や可能性があり、それを実行したことを意味し、 was [were] able to と同じ。 「できた」= was [were] able to

私たちは正午に出発できた。
We were able to leave at noon.(この意味ではWe could leave at noon. はダメ)

去年の夏、新しい友達を作ることができた。
I was able to make new friends last summer.(*I could make new friends ...はダメ)

肯定文の could は能力や可能性があること、または、あったことを述べているにすぎない。実行したかどうかはわからない。たとえば、

A: What time shall we start? 何時に出発しようか?
B: We could leave at noon. 正午に出発することもできるね。
(= We can leave at noon.)

この場合、could は過去形ではあるが、その意味は現在形の「できる」に近い。このように肯定文の could は日本語の「できた」とはかなり異なる。「できた」 ≠ could

しかし否定文の could not (= couldn’t) は能力や可能性がなかったわけだから、当然実行できなかったことになる。これは日本語の「できなかった」と同じ。 couldn’t = 「できなかった」。

We couldn't leave at noon. 正午に出発できなかった。 → 否定文
= We were not able to leave at noon.

では疑問文の could はどうだろうか?
Could you sleep well last night? ゆうべはよく眠れましたか?→ 疑問文
= Were you able to sleep well last night?
last night(ゆうべ)という語が過去を明示しているので、とくに問題はなさそうだ。

しかし、次の例文はどうだろうか?
Could you leave at noon? 正午に出発できましたか? → 疑問文
= Were you able to leave at noon?
Could you leave at noon? 正午に出発してくれませんか? → 依頼文
= Can you leave at noon?

この例文では、たまたま at noon が過去とも未来とも解釈できるので状況によっては「正午に出発できますか」とか「正午に出発してくれませんか」という依頼の意味に解釈されるおそれがある。誤解を避けるには、過去を明示するような語句、たとえば yesterday を末尾に追加するとか、could の代わりに were able to で表現したほうがいいと思う。

まとめ
could は can の過去形なので過去時制で使用できる。否定文や疑問文なら問題はない。しかし肯定文の could は仮定法で使うことも多く、とても紛らわしい。そこで「できた」と言いたいとき迷ったら、could ではなく、was [were] able to を使用するのが無難である。

肯定文の could が「できた」の意味で使用できる場合:

■感覚動詞と共に用いるとき
We could see the moon last night. ゆうべは月が出ていた(月を見ることができた)。
As soon as I walked into the room, I could smell gas.
部屋に入るやいなや、ガスくさいにおいを感じた(かぐことができた)。

■過去の事実・能力・可能性・傾向・許可などを表す場合
When he was young, he could run fast. 若い頃、彼は速く走ることができた。
She could be very rude at times. 彼女は時々とても無作法になることがあった。
We were totally free. We could do whatever we wanted.
私たちは完全に自由だった。やりたいことはなんでもできた。
The car cost more than I could afford, so I bought a cheaper model.
その車は私が工面できる金額を越えていたので、もっと安い型式を購入した。
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# by LanguageSquare | 2017-01-26 11:43 | 動詞 | Comments(0)
知覚動詞 その 1
知覚における動作と状態の違いは「意志」の有無で判断する

松野町夫 (翻訳家)

人間は目や耳、鼻、舌、皮膚などの感覚器官を通して対象を知覚し脳で認識する。知覚とは、感覚器官を通して対象を把握すること。西周(1829-1897)が Joseph Haven の著 “Mental Philosophy” 邦訳『心理学』 を翻訳した際に perception の訳語として「知覚」という語を案出した。知覚 = perception。ちなみに perception は元来、「完全に(per)つかむ(cept)」を意味するラテン語。

知覚には五感で感知する身体的知覚(see, hear, smell, taste, feel)と脳で認識する精神的知覚(notice, understand, think, believe, know, remember)があるが、実際には両者は複雑にからみあって一体となって機能する。知覚動詞は「見える」「聞こえる」のように、五感で感知する身体的知覚を表す。感覚動詞(sensory verb)ともいう。以下の 8つの動詞はすべて知覚動詞:

視覚 → see,look at, watch
聴覚 → hear,listen to
触覚 → feel
嗅覚 → smell
総合 → notice(目や耳、鼻、舌、皮膚、その他の感覚を通して対象を知覚する)

知覚に関連する動詞は日本語にもある。「見る」「聞く」「感じる」「においがする」「気づく」など。これらの動詞は日本語では動作を表し、特に変わったところもなく、取り立てて言うほどのこともない。

しかし興味深いことに英米人の感覚では、知覚には動作を表すものもあれば、状態を表すものもあるという。知覚動詞における動作と状態の違いは、「意志」の有無で判断する。知覚動詞のうち、see(見える), hear(聞こえる), feel(感じる), smell(においがする), notice(気づく)は瞬時に感知する非意志的行為、すなわち状態動詞であるのに対して、look at, watch,listen to は意志にもとづく動作を表す動作動詞となる。

■状態動詞 (stative verbs) → 通例進行形にしない
see, hear, smell, feel, notice (非意志的行為)

■動作動詞 (dynamic verbs) → 進行形にできる
look at, watch,listen to (意志にもとづく動作)

いったい英米人は知覚に関する動作と状態をどのように区別しているのだろうか?
そこで、知覚動詞の代表格である see を通して、知覚における動作と状態の違いを具体的にみることにする。メリアム・ウェブスター英英辞典では see の原意を次のように定義している。

see = to notice or become aware of (someone or something) by using your eyes
筆者訳: see は「目で(人やものに)気づく」こと。

see の定義で使用されている動詞、notice や、動詞句 become aware of は両方とも「気づく」という動作を表す。状態ではない。「気づいている」という状態には、be aware of を使うのが普通だ。 become は動作動詞、beは状態動詞。 see は状態動詞なのに状態ではなく動作を表している!? 日本人の感覚では一見すると矛盾するような気がする。しかし「気づく」という動作は、よく考えてみると、外面的な動きではない。それは内面的な心の動き、いわば静的な動きであり、その実態は動作というよりも、限りなく状態に近い。英語ではこうした心の動きを表す動詞、たとえば、notice, understand, think, believe, know などは、すべて状態動詞とみなす。

see にはさまざまな意味がある。OALD7英英辞典は see の意味を18項目、メリアム・ウェブスター英英辞典は17項目、MED2英英辞典は11項目、LAAD2英英辞典はなんと50項目にそれぞれ分類している。ここでは、コンパクトなMED2英英辞典の11項目を紹介し、筆者の参考訳と状態か動作かを追記する。

1. notice with eyes 気づく、見る → 状態
 a. able to use your eyes (目が)見える → 状態
 b. watch something(映画・芝居・公演などを)見る、見物する → 状態
 c. look at something(確認するために)見る → 状態
2. meet or visit someone 会う、訪問する → 動作または状態
 a. meet by chance(偶然に)出会う → 状態(無意志)
 b. meet by arrangement(約束して)会う → 動作(進行形にできる)
 c. spend time with a friend 逢う、交際する → 動作(進行形にできる)
3. look up information 参照せよ → 動作(命令形のみ) 例: see above(上記参照)
4. understand something 理解する → 状態
5. consider particular way (ある見方で)みる → 状態
6. imagine someone/something 想像する → 状態
7. find something out (様子を)みる、考えてみる → 状態
8. experience something 経験する → 状態
9. happen somewhere ある時代・場所が事件・事態を目撃する → 状態
10. go with someone somewhere (面倒を)みる、付き添う → 状態
11. bet same amount 同額を賭ける → 状態

日本語の「見る」にもさまざまな意味がある。たとえば、みる(見る 視る 観る 診る 看る)。日本語大辞典は「見る」の意味を11項目、広辞苑は 5項目、岩波国語辞典は 6項目、旺文社全訳古語辞典は8項目に分類している。ちなみに、日本語大辞典の「見る」の意味を以下に列挙する。

みる【見る】 《語幹と語尾に分けられない》
1. 目で知覚する。see; look at; <用例>~と聞くとは大違い。
2. 観察する。observe; watch; <用例>~人が見たら。
3. 事態・情況を判断する。regard...as; judge; <用例>法律からみれば。
4. 読む。目を通して調べる。read; look over; <用例>新聞を~。
5. 見物する。鑑賞する。visit; see; <用例>映画を~。
6. 占う。read; <用例>運勢を~。
7. 仕事や人の世話など責任をもってする。care for; <用例>めんどうを~。
8. 見つもる。estimate; <用例>1日5マイルとみて。
9. 経験する。see; <用例>痛い目を~。
10. 物の質、人の意志や気持ちなどをためす。try; <用例>切れ味を~。
11. 物事がある状態になる。 <用例>夢の実現を~。

「見る」と seeについて、意味は共通する点が多い。しかし用法はかなり異なる。
日本語では、万物(映画・芝居・公演・パレード・テレビ番組・試合・新聞・雑誌・鳥・動物・草・木・花・物品・天・空・星・山・海・川など)を「見る」ことができる。日本語の「見る」は基本的に動作を表すので、たとえば、「今、映画を見ているところです」と、すべて「見る」という一語で一律に進行形で表現できる。

英語でも万物を “see” できる。You can see everything. 実際 see は動くもの、動かないもの、何にでも使える。ここまでは日本語の「見る」とほぼ同じ。しかし英語の see は基本的に状態を表すので通例進行形にできない。進行形にする場合は、動作動詞の look at, watch, read などを使う必要がある。たとえば、「今、映画を見ているところです」のつもりで、*I am seeing a movie now. はダメ。 I am watching a movie now. ならOK。

動かないものを見るときは look at、動くものをある程度の時間見るときは watch、新聞や雑誌を見る(読む)ときは read を使って、I am looking at flowers.; I am watching TV.; I am reading a newspaper. というように表現する。また、動くものであっても短い時間見るときには look at を使う。
He is looking at his watch. 彼は時計を見ています。*He is watching his watch. はダメ。
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# by LanguageSquare | 2017-01-14 11:03 | 動詞 | Comments(0)